子犬を小さくしたい・大きくしたくないからドッグフードを少なくするのはアリ?

子犬を小さくしたい・大きくしたくないからドッグフードを少なくするのはアリ?


「子犬の時にエサを少なくすれば、成犬になっても小さくなるんでしょ?」


私がペットショップで働いていた時、はじめて犬を飼われる方で、子犬のときにドッグフードの量を少なくしておけば、成犬になった時に大きくならなくてすむというお客様がいました。


ごはんを少なくすれば小さいまま育つという飼い主さんはこの1回だけではなく、何度も聞いたことがあります。


逆に、ごはんを多くすれば大きくできるんでしょ?という質問をされた方は1人もいませんでした。

日本人の特性なのかは分かりませんが、小さい方がいいという考えがある人が多いのだと思います。

職業柄、犬に関する相談も色々と聞かれることも多く、このように大きくしたくない飼い主さんも少なくないようです。

子犬時代は成長に大切な時期なので、飼い主さんが正しい知識をみにつけることが大切です。

目次

子犬の時にドッグフードの量を少なくするのは命の関わる!

子犬の時にドッグフードを少なく与えてしまうと、低血糖で突然倒れたり、意識を失ってしまうこともあるので、大変危険な行為というのを覚えておいてください。

発見が遅れ、低血糖が長時間続くと後遺症などが残る場合や、最悪のケースでは亡くなってしまう可能性もある怖い病気です。


低血糖とはごはんを食べなかったり、量が少なかったりすることで、体の血糖値が低い状態のことです。

【低血糖の症状】
・元気がない
・ふらふらしてる
・体が震えてる
・吐く



子犬のうちは、ごはんを食べなかったりしても低血糖になってしまうリスクがあるので、ごはんの食べが悪い子にはとくに慎重に対応をしなければいけません。

ペットショップ時代には、ごはんが食べない子犬には砂糖水を飲ませたり、カロリーエースと呼ばれる流動食を与えたりして、低血糖には十分な注意を払っていました。


じつは、ごはんを1回食べないだけでも低血糖になる子もいます。


子犬のうちはごはんを少なくするだけで、生死に関わる危険があるということを知ってほしいです。

体の大きさは生まれる前からの先天的な要素でほとんど決まっている

子犬の時にドッグフードの量を少なくしたとしても、体の大きさは生まれる前からのは先天的な要素でほとんど決まっています。

子犬のときは運動量もかなり豊富で、特にエネルギーが必要な時期なので、その時期にドッグフードの量を減らすということは絶対に止めてください。


成犬になって大きくなる子は、子犬の頃に同じ月齢の子と比べて骨格がガッチリしていれば大きくなる可能性は高いですが、プロでもその子が将来的に大きくなるのか小さくなるのかを正確に判断するのは難しいです。

ドッグフードの量を減らしたとしても、ガリガリになるだけで成長の大きさは変わりません。

人間の赤ちゃんだったらそんなことしませんよね?

人間の赤ちゃんで大きくなってもらいたくないから、ご飯の量を少なくしたるする人はいないと思います。

そんなことをしている人がいるならば、虐待で大問題になっているのではないでしょうか?

しかし、犬などのペットになると、人間の都合で小さくなって欲しいと考える方がいるようで、日本のペットに対する意識が低いと言わざる得ないです。

どのくらいドッグフードの量を与える必要があるのか

子犬の頃は、ドッグフードを与えて食器が空になっても、ずっとペロペロ舐め回している時はまだ量が足りていない可能性があるので、少しずつ増やしてあげましょう。

ただ、犬は本能的に与えた分だけ食べる子も多いので、欲しがっている分だけあげてしまうと肥満になってしまうこともあります。

目安はドッグフードのパッケージの裏などに記載があるので、それを参考にするのが一番分かりやすいですが、運動量は犬によって全然違うので、当然食べる量も大きく変わります。


その子のドッグフードの量が足りていないのか、それともお腹いっぱいだけど食べたいのかの見分けをつけるのは難しいので、今の体重が適正体重なのかどぷかで判断することがオススメです。

その子が適正体重かを見極のは、BCS(ボディコンディションスコア)ですぐに分かります。

適正体重かどうかをすぐに判断できるBCSという基準

BCS(ボディコンディションスコア)とは
肋骨辺りを触ってみて、その肋骨辺りの脂肪や皮膚の状態から適正体重かどうかをすぐに判断することができる便利な指標のことです。

出典:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」

肋骨を触ってみて、直接骨を触っている感覚であれば痩せすぎですし、肋骨あたりを触っても肋骨を感じることが難しい場合は肥満という判断ができます。

肋骨のあたりを触ってスグに骨がある場合は痩せすぎで、適度に皮膚を感じるくらいが理想的と言われています。


BSCを見ることで、今のドッグフードの量が多いのか少ないのかが分かるようになります。多い場合は減らしてあげて、少ない場合は増やしてあげて、適正体重に近づけてあげましょう。

まとめ

ドッグフードの量を減らしたとしても、その子が成犬になる時の大きさは先天的に決まっています。

子犬の頃にドッグフードの量を減らすことで、低血糖などの生死に関わるリスクが増えてしまうので、小さくしたいからドッグフードの量を減らすと言ったことは絶対に止めましょう。

大きさではなく、どんな大きさになるのかも楽しみながら愛犬と一緒に生活を楽しむことが愛犬との豊かな生活に繋がると思います。

子犬を小さくしたい・大きくしたくないからドッグフードを少なくするのはアリ?

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