猫をはじめて飼う方は、突然毛玉を吐き出すといった事をみて驚かれた人も多いのではないでしょうか?
はじめは戸惑うかもしれませんが、毛玉を吐くということは健康な証拠です。
今まで毛玉を吐いていたのに、吐かなくなった方が問題があることもあります。
猫のなぜ毛玉を吐くのか:
猫は犬とは違い、自分の体を舐めて清潔に保つことができ、これをセルフグルーミングと呼びます。
セルフグルーミングの時に、一緒に毛を飲み込んでしまい、胃の中にたまった毛玉を吐き出します。
毛玉は別名ヘアボールと呼ばれ、珍しいことではなく、毛玉を吐き出すことは日常の光景です。
猫は異物を飲み込んだときに上手に吐き出せる体の構造をしているので、毛玉を吐き出したからといって病気になったということではありません。
猫が毛玉を吐く原因と対策:
抜け毛を自分で飲み込んでいる
猫が毛玉を吐く原因の多くは、ブラッシングが少ないため、抜け毛を自分で飲み込んでいる可能性が高いです。
特に毛の長い長毛種は、毛の短い短毛種に比べ、毛玉を吐きやすいのでこまめなブラッシングが欠かせません。
ただ、短毛種も毛の生え変わる時期には、沢山の抜け毛が出るので、生え変わりの季節は注意が必要です。
生え変わる時期は、気候や猫によっても違うので、抜け毛が少し多くなってきたかな?と感じたら、ブラッシングをいつもより多くしましょう。
ストレスを感じている
ストレスを感じると、猫は自分を落ち着かせるためにセルフグルーミングの回数が増えます。
ストレスの原因はさまざまあり、引越しや子供が生まれたなどの環境の変化は、猫にとっては大きなストレスとなります。
犬よりもデリケートなことが多く、引越しの直後は食事をとらないということもあり、なるべく環境変化が起きないようにしてあげることが大切です。
仕方ない環境変化の場合は、一緒に遊んであげたりして、ストレスを溜め込ませないようにしてあげる工夫もしてあげましょう。
猫の多頭飼いもストレスの原因なので、多頭飼いを考えている方は下記記事を参考にしてみてくださいね。
関連記事>>>猫の多頭飼いは本当に猫のため?多頭飼いが猫にとってストレスになる理由
猫草を活用
のら猫は草を食べることによって胃を刺激して毛玉を吐き出します。
ペットショップなどで、猫草が売られている見たことがあるかもしれませんが、理由は同じです。
他にも猫草の効果としては食物繊維が豊富なので、上手く排出されない胃の中の毛を外へ出す働きもあるので、定期的に猫草を与えるといいでしょう。
猫草は好みもあるので食べないこともあるので、無理に食べさせる必要もありません。
毛玉ケアのキャットフードについて:
毛玉を効率的に排出するように作られている、毛玉ケアのキャットフードもありますが、使われている原材料が穀物が入っている場合が多く、あまり質の高いキャットフードは見つかりません。
毛玉ケアのキャットフードより、グレイフリー(穀物不使用)のキャットフードは肉食動物である猫の食事には適切です。
なるべくキャットフードはグレイフリーの質の高いものを与えて、毛玉対策はブラッシングや猫草などで対応してあげる方が、猫の健康のことを考えると言えるでしょう。
良質なキャットフード選びは下の関連記事に解説をしているので、キャットフード選びの参考にしてみてくださいね。
関連記事>>>良質なキャットフードの選び方5つのチェックポイント
毛玉を吐き出さなくなった時は注意:
高齢になってきて吐く力が弱くなってきたら、今まで吐き出していた毛玉を吐き出せなくなることがあり、この場合は注意が必要です。
今まで上手く吐き出していた毛玉が、腸の中に溜まってしまい、毛球症という症状が表れる場合があります。
ただ、成長とともに毛を便と一緒に排出できるようになってくるので、食欲も元気もある場合は特に心配する必要はありません。
毛球症の症状:
食欲が落ちる
老猫だから食欲が落ちたと考える飼い主さんが多いようですが、もしかすると毛球症の可能性もあります。
ただの食欲不振か毛球症の症状かを判断してあげることが大切です。
日頃からの様子をチェックして、少しでも異変を感じたら獣医へ行くことをオススメします。
便秘
便秘の原因は複数ある場合もあるので、便秘になったからと言ってすぐに毛球症になるわけではなく、便秘の一つの可能性として毛球症があります。
吐きたいけど吐けない
吐きたいけど吐けない場合は、腸に溜まった毛玉を吐き出そうとしているのですが上手いこと排出できていない可能性が高いです。
お腹を触るの嫌がる
今までお腹を触ることができていた猫が、急にお腹を触られるのを嫌がった場合、毛玉が溜まってしまい痛くなっていることがあります。
なるべく早く獣医に連れて行ったほうが良いでしょう。
まとめ:
猫は毛玉を吐きやすい生き物なので、毛玉対策はブラッシングや猫草などで対応してあげましょう。
年だから仕方ない、という言葉で片付けてしまうと取り返しがつかなくなることもあります。
毛球症の症状は知っておくだけで、もしかして毛球症かも?という時にすぐに獣医に連れて行ってあげましょう。
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