柴犬の性格、選び方、飼い方について元ペットショップ店員が0から教えます。

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日本の代表的な犬といえば柴犬ですが、猫っぽい犬って知ってましたか?

人気犬種ランキング4位の人気の柴犬ですが、意外と知らないことが多いと思います。

元ペットショップ店員で現役トリマーの私が、柴犬のアレコレを掘り下げていきたいと思います。

 

 

 柴犬について:

柴犬はご存じのとおり、日本に昔からいる犬で昔は番犬や狩猟犬として外飼いを中心に飼育がされていました。

今はペットとして飼う方がほとんどで、室内飼い中心として飼われるペットとなっています。

全ての日本犬の8割が柴犬なので、日本犬の中でも特に人気の犬種です。

最近は、日本だけではなく、海外でも非常に人気が高く、特にヨーロッパでは柴犬のコミュニティが出来ているほどです。

 

柴犬は日本の季節に対応できる唯一の犬種で、外飼いをしても大丈夫な犬種です。

外飼いについて詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。 

関連記事>>>外飼いをすると寿命が縮む?外飼いがイイ犬種、ダメな犬種

 

 そもそも柴犬が人気の理由は性格にある:

柴犬の人気の理由は、昔から日本にいる犬種だからという理由ではなく、日本人の性格に非常に合っている性格だからです。

柴犬は飼い主以外に懐くことはあまりなく、トイプードルやチワワなどの洋犬と比べると飼い主にすら極端な甘え方はあまりしません。

 

犬というより猫に近い性格と言う方が、柴犬の性格を的確にあらわす言葉かもしれません。

飼い主も柴犬も過度に親密になりすぎるのではなく、適度な距離感があって、離れすぎず近づきすぎずを好む犬種でもあります。

そのあたりの、猫っぽさが柴犬の魅力の一つになっています。

 

下記関連記事は、日本犬と洋犬の違いについて書いたものなので、日本犬独特の性格について詳しく解説しています。

関連記事>>>日本犬と洋犬は同じ犬でも全然性格は違う?

 

 

 柴犬は多頭飼いに向かない:

一匹オオカミの気質があるので、多頭飼いには向きません。

ドッグランに行っても他の犬と仲良くするどころか、逃げ回ったりケンカすることもあるので、犬が集まる場所にはあまり行かないほうが良いでしょう。

 

もし柴犬を多頭飼いをしたい場合、小さい時から多頭飼いをする方が、多頭飼いに慣らしやすいです。

成犬になってからは難易度が高く、特にオスの柴犬の成犬は気難しいことが多いので、1匹で飼うほうが本人のためにもなります。

 

 柴犬は抜け毛が多い:

寒い冬にも対応できるように毛が非常に多く、春先に冬の毛が抜ける際は、抜け毛の量がとんでもないことになります。

こまめにブラッシングをしていても、毎日抜け毛に悩まされると思いますが、小さい頃からブラッシングに慣らしておかないと、成犬になると嫌がったり噛んだりすることもあります。

 

 柴犬はシャンプーが嫌い:

家でシャンプーができればいいのですが、柴犬はシャンプーが大嫌いです。

柴犬の飼い主さんは一度は家でシャンプーを試して見るようですが、あまりの嫌がりように挫折をするので、トリミングサロンに出す飼い主さんは多いです。

 

家でシャンプーをして節約を考えている方は、小さい頃から家でシャンプーを月に1回はしてお湯に慣らしてあげることが大切です。

柴犬はなぜシャンプーが嫌いかは、「柴犬のシャンプー嫌いが多い理由は日本犬独特のものだった」に書いてあるので、興味がある方は読んでみてくださいね。

 

 柴犬の値段相場:

15万〜25万くらいが相場になっています。

トイプードルやチワワなどの超人気犬種と比べると、柴犬を扱っているペットショップの頭数は1店舗に1頭いるくらいだと思います。

タイミングが非常に重要になってくるので、この子だと思った時に決めることが大事です。

関連記事>>>元ペットショップ店員が教える、子犬の選ぶ時に絶対に見るべき13個のポイント!

 

柴犬の平均体重:

中型犬の柴犬の平均体重は8kg〜11kgほどで、抱っこした時にはズッシリと重みを感じる体重です。

どんな犬種でもオスのほうが体が大きく、メスのほうが体が小さいという特徴があるので、ガッチリとした柴犬を飼いたいという場合はオスを、小ぶりな柴犬を飼いたい場合はメスを選ぶといいでしょう。

 

豆柴(小さな柴犬)について:

最近流行っているサイズが小さい豆柴についてですが、豆柴という犬種は正式に認められた犬種ではなく、柴犬の小さいサイズになる可能性が高い柴犬というだけです。

日本の犬種を公式に定めているJKCが、ティーカッププードルや豆柴について正式に否定的な見解を示しています。

豆柴やティーカッププードルなどと表記しているペットショップがある場合、お金のためならどんな手段でも構わない悪質なペットショップの可能性が高いので避けましょう。

極めて小さなサイズの個体については、この犬種標準から逸脱しているため、犬としての健全性に欠ける場合があるので注意が必要です。
確かに、ティーカッププードルや豆柴は小さくて可愛らしく、そのまま犬種として残してみたいとお考えの方もいるかと思いますが、純粋犬種の健全な発展育成を目指している本会としては、お勧めできない理由となっています。

本来、犬の繁殖は、その犬種の理想の姿について、正しい知識を身につけ、繁殖者が研究を重ねて行うべきものです。同じ犬種を愛する世界中の繁殖者が、「犬種標準」から逸脱した部分があれば正していく姿勢をもって取り組んでいるからです。
なおかつ、繁殖者(ブリーダー)の責任として、当然のことながら健全な子犬を繁殖すべきであることはいうまでもありません。

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) – ティーカッププードル、豆柴について

柴犬の平均寿命:

12歳〜15歳ほどが平均寿命になっていて、他の犬種も含めて、ドッグフードや医療の進歩でによって平均寿命が伸びている傾向があります。

平均寿命が伸びることは良いことですが、柴犬は他の犬種と比べると痴呆の発生率が高く、高齢化が進むほど痴呆が発症するリスクもでてきます。

 

痴呆になってしまうと、夜中に突然吠えたり、オシッコが上手くできなかったりと、色々な問題が発生するので、痴呆のリスクも考えた上で飼うことを決めましょう。

 

柴犬の選び方:

柴犬の選び方については好みになってくると思います。

子犬の時の顔と成犬になると、別の犬かと思うくらい変わりますし、性格もペットショップやブリーダーにいた時は大人しくても、成長すると活発に動き回ったりするので、性格は変化すると思ったほうがいいです。

直感で決めるのが一番分かりやすいと思います。

 

柴犬のオスとメスの違い:

柴犬だけではなく、犬に共通して言えることですが、オスとメスで性格が全然違うものになります。

飼ってからでは取り返しがつかないので、飼う前にオスとメスの違いについて確認をしておきましょう。

 

性別によって性格やライフスタイルが異なるので、オスとメスどちらの性別にするか迷われている方は、下記関連記事を参考にしてみて下さい。

関連記事>>>オスとメス同じ犬でもぜんぜん違う!性別で分かる性格差やライフスタイルの違い

 

 柴犬のしつけの仕方:

非常に頭がよく、飼い主の言うことを聞く犬種なので、しつけは非常にしやすく、初心者でもしつけやすい犬種です。

ただ、しつけやすいとは言っても、事前の知識は必ず必要で、知識がないまましつけをしても上手いこと覚えてくれません。

 

しつけの中で特に注意をしたい点は、子犬の頃の甘噛です。

甘噛は歯の生え変わり時期に、歯がゆくて何かを噛みたくなるのですが、人をパクっと噛むようなことも出てきます。

その際は、しっかりダメなことと教えてあげましょう。

甘噛を許していると、人は噛んでもいいと覚えてしまい、エスカレートすると本気で噛んでくることがあります。

 

初めて犬を飼う人には、以下の2冊の本を読んでおけば、最低限のしつけの知識を学ぶことができます。

 

 

 

 

シャンプーについて:

柴犬は水が嫌いと書きましたが、小さい頃からお湯に慣れさせてあげることで、中には家でシャンプーできる子もいます。

お湯を掛けてお利口ならオヤツなどをあげたりしてもいいと思います。

無理やり嫌がっているのシャンプーをしてしまうと逆効果なので絶対にやめましょう。

 

シャンプーでオススメは「トリマーが超絶オススメする最高の犬用シャンプー!一度使ったら手放せなくなる!」に私がオススメするシャンプーを書いています。

 

 もし家でシャンプーができる子なら、泡シャンプーで洗ってあげると効率よく汚れも落とすことができ、毛や皮膚も優しく洗うことが出来るので試してみてください。

泡シャンプーについては、「 プロが教える正しい犬のシャンプーの仕方!泡シャンプーがオススメの理由」で解説をしているので、シャンプーの参考にしてみてくださいね。

 

柴犬のカットは止めた方がいい:

結論から言うと、柴犬のカットは止めといたほうがいいです。

柴犬は元々カットをする犬種ではないのですが、夏の暑い時期にサマーカットをする飼い主さん少ないですがたまにいます。

柴犬はサマーカットをしてしまうと、毛が生えなくなってしまうリスクもあるので、慎重にサマーカットをするかどうかを検討しましょう。

 

下記関連記事には、サマーカットについて書いた記事になります。

関連記事>>>犬をバリカンでカットしたら毛が生えなくなってしまうリスクと対策!サマーカットは要注意!?

 

ノミ・ダニ対策:

 ノミ・ダニは夏場に多く発生する時期なので、対策をしっかりして上げる必要があります。

対策を怠るとノミ・マダニが体中に発生してしまうこともあるので、小さくても油断してはいけません。

関連記事>>>犬猫の天敵!ノミ・マダニの徹底対策&治療方法!

  

散歩の時間:

柴犬は運動量が豊富なため、1日30分くらいは散歩に行ってあげる必要があります。

また、キレイ好きの柴犬は、自分の家ではオシッコやウンチをしないことも多く、柴犬を飼っている人は、雨や台風の日でも散歩に行っていることが多いです。

 

さすがに人間の負担も多くなるので、家でのオシッコやウンチのトレーニングをしてあげて、雨の日は家で一緒に遊んであげるようにしつけをしてもいいと思います。

 

車で一緒に出かける時の注意点:

車で犬と一緒に移動する時に、ケージに入れないでフリーな状態でいることはなるべく避けましょう。

車酔いの原因にもなりますし、万が一の事故の時に危険です。

関連記事>>>犬が車で嘔吐したら車酔いかも?犬の車酔いで確認した方がいい原因と対策

 

柴犬のドッグフードについて:

食事は健康の源なので、犬は自分で食べるものを選ぶことができないので、飼い主さんがきちんとしたドッグフードを選んで上げる必要があります。

 

最近はグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードが人気があり、食いつきが全然違うので小さい頃からこだわりのグレインフリーのドッグフードをオススメします。

関連記事>>>グレインフリードッグフードのトリマーおすすめランキング! 

 

まとめ:

柴犬の魅力はその猫のような特徴のある性格なのに、飼い主への忠誠心が高いので、しつけのしやすさが最大の魅力です。

初心者にもオススメできるけんしゅなので、ぜひ柴犬ライフを楽しんでみてください。

 

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