日本の人気犬種ランキング上位であるフレンチブルドッグは、その愛嬌のある見た目も人気の一つですが、性格も人気の理由の一つであると思います。
フレンチブルドッグの性格、選び方、飼い方の全てを解説していきたいと思います。
- フレンチブルドッグとは?:
- フレンチブルドッグの性格:
- 外見の特徴:
- フレンチブルドッグは飼いにくい?:
- フレンチブルドッグが人気の理由:
- フレンチブルドッグの子犬を選ぶ時に注意点:
- オスとメスの違い:
- フレンチブルドッグとボストンテリアの違い:
- 手入れ:
- フレンチブルドッグの値段が高い理由:
- しつけの仕方:
- フレンチブルドッグを飼い方:
- フレンチブルドッグの平均寿命:
- さいごに:
フレンチブルドッグとは?:
フランスのブルドッグということでフレンチブルドッグという名前がついています。
もともとはフランスでねずみ取りをする犬種として改良をされていましたが、見た目が可愛らしいかったのペットとして飼われるようになっていきました。
日本では最近よく目にするようになりましたが、一番最初に日本に来たのは大正時代だったようですが、その時は人気があまり出なかったようで、徐々に日本では見なくなっていきました。
そこから月日が流れて、見た目の可愛さや性格の良さから日本でも人気犬種になっていきました。
フレンチブルドッグの性格:
非常に明るく活発で、人も犬も大好きな子が多いですが、悪い言い方をすれば落ち着きがないと感じることもあります。
怖がりや神経質な子は少なく、性格はおおらかでどんなことも受け入れくれる度量の大きさがあります。
外見の特徴:
フレンチブルドッグは、簡単に説明をするとブルドッグの小型版で体重が8kg〜13kg程あり、コンパクトですが非常に筋肉質でガッチリしています。
フレンチブルドッグは飼いにくい?:
フレンチブルドッグは飼いにくいとよく言われますが、飼いにくいと思われる原因としては、体重が重くパワーがあるので、しつけをしっかりしないと人間がコントロールするのが大変になってしまいます。
その他にも、他の犬種に比べ落ち着きがないため、しつけは根気が必要なので、このあたりが飼いにくいと思われる原因かもしれません。
しかし、それ以上に他の犬種にはない魅力が、フレンチブルドッグには色々あります。
フレンチブルドッグが人気の理由:
見た目が愛嬌のある姿をしてるというのも人気の秘密ですが、それ以上に人懐っこい性格が人気のある理由です。
フレンチブルドッグは他の犬種に比べて、人が大好きな子が多く、犬と一緒に遊びたい人には最高のパートナーになるでしょう。
手入れも他の犬種に比べてあまり必要なく、家でシャンプーもできるので、トリミング代も掛からないので、コストの部分はトイプードルやシーズと比べて安くすみます。
ただ、食欲旺盛なのでドッグフード代は他のトイプードルなどの犬種と比べ倍くらいかかります。
食は健康の基本ですから、なるべく質の高いドッグフードを与えることをオススメします。
関連記事では、良質なドッグフードについて徹底的に解説した記事ですので、ドッグフード選びの参考にしてみてください。
関連記事>>>プロが徹底的に教える良質なドッグフードの選び方
フレンチブルドッグの子犬を選ぶ時に注意点:
デベソ(臍ヘルニア):
鼻の短い短吻種はデベソが多い傾向があります。
デベソは別名”臍(サイ)ヘルニア”とも呼ばれ、ポコッとへその部分が出ています。
小さければ特に問題がないですが、ヘルニアの部分が大きいと、内臓が絡まってしまいうっ血してしまう場合があるので注意が必要です。
ヘルニア部分が大きい子は手術の必要が出てきますので、選ぶ時にはなるべくヘルニア部分が小さいほうがいいでしょう。
手術をすれば治る症状ですが、全身麻酔をするのでリスクはあります。
ただ、そこまで大きくなければそれほど心配する必要はありません。
鼻の短いシーズーやペキニーズなども臍ヘルニアは多い犬種ですが、手術までする必要がある子はそこまで多くはありません。
脱腸(鼠径ヘルニア):
脱腸も子犬の頃は全体の2割ほどが脱腸の傾向がありますが、成長とともに筋肉が発達して穴が塞がっていくので、小さければ特に心配する必要はありません。
ただ、この穴が大きいと腸がうっ血してしまうこともあるので、手術が必要な場合があります。
鼠径ヘルニアの手術は、避妊手術や去勢手術と一緒に行うことができるので、繁殖の予定がない場合は、去勢避妊手術をすることで、将来病気になるリスクが少なくなるので獣医と相談をしてみましょう。
その他にも犬だけではなく、お店の選び方などをまとめたので、興味がある方は是非どうぞ。
関連記事>>>元ペットショップ店員が教える、子犬の選ぶ時に絶対に見るべき13個のポイント!
オスとメスの違い:
同じフレンチブルドッグでもオスとメスでは生理現象や性格が変わってきます。
飼いやすさはどちらもさほど変わりません。
初めて犬を飼う初心者の方は、しっかりと性別の違いについて知識を入れておくことをオススメします。
関連記事>>>オスとメス同じ犬でもぜんぜん違う!性別で分かる性格差やライフスタイルの違い
フレンチブルドッグとボストンテリアの違い:
フレンチブルドッグと非常によく似ているボストンテリアという犬種がいますが、よく見ると全然違うことが分かります。
フレンチブルドッグの特徴
ボストンテリアの特徴
ボストンテリアの方が足が長く、小ぶりなので似ているようで全然違う犬種です。
フレンチブルドッグ主な特徴:
・大きな耳
・胴長短足
・鼻が低い
・筋肉質
・短毛
手入れ:
フレンチブルドッグはトイプードルやシーズなどとは違い、カットの必要があまりありません。
基本的なことだけで十分なので、そのあたりもフレンチブルドッグの飼いやすさの秘訣だと思います。
ただ、毛の生え変わる春や秋頃は短い毛が沢山ぬけるので、ラバーブラシでブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングをすることで抜け毛が落ち着いてきます。
シャンプー:
1ヶ月に1回のシャンプーをしてあげる位で十分です。
他の犬種よりも体臭がキツイ傾向があるので、シャンプーの回数増やしたい場合、多くても2週間に1回にしておきましょう。
これ以上シャンプーをしてしまうと、余分な脂まで落としてしまい皮膚を悪くしてしまうので、シャンプーのしすぎには注意が必要です。
関連記事>>>プロが教える正しい犬のシャンプーの仕方!泡シャンプーがオススメの理由
ニオイがどうしても耐えられない場合は、シャンプーを使わないでお湯で洗ってあげたり、犬用の香水のようなものも販売しているので、そういった商品を活用してもいいでしょう。
ただし、人間用の香水は絶対に使わないようにして下さい。
臭いが強すぎたり、犬の皮膚には合わないことが多いので、必ず犬用のものを使用しましょう。
できるなら香水はなるべくは使わないであげることが望ましいです。
関連記事ではトリマーが本気でオススメするシャンプーです。
ハーブのいい香りが他のシャンプーに比べ持続するので、女性に人気の高い犬用シャンプーです。
関連記事>>> トリマーが超絶オススメする最高の犬用シャンプー!一度使ったら手放せなくなる!
抜け毛:
また、短毛で抜け毛は少ないと思う方もいるかもしれませんが、毛の生え変わる時期はかなりの抜け毛があるので飼う際は覚悟をしておきましょう。
抜け毛が多い時はラバーブラシでブラッシングをしてあげると、効率的に抜け毛を除去することができるのでオススメです。
下記商品はラバーブラシの短毛用なので、ブラッシングが抜け毛が効率的に除去できるのでオススメです。
私が経営しているトリミングサロンでも、短毛の犬はペットアンドミーのラバーブラシを使用しているくらい愛用しています。
爪切り:
爪切りも散歩に毎日行ってれば、体重が重いので自然と削れていくので頻繁にする必要はありません。
ただ、狼爪(ろうそう)と言って、前足の指の付け根辺りに地面につかない爪があり、その爪は地面につかないので自然には削れません。
伸びすぎてしまうと体に突き刺さってしまうこともあるので、狼爪だけ注意をしてあげましょう。
とは言っても、フレンチブルドッグは短毛なので狼爪が伸びているかどうかの確認が分かりやすいので、突き刺さるまで伸ばすことは考えにくいです。
フレンチブルドッグの値段が高い理由:
フレンチブルドッグは他の犬種と比べて値段が高いです。
値段が高い理由は、フレンチブルドッグの赤ちゃんの頭が大きいので難産が多く、出産にコストが掛かってしまうため、他の犬種に比べて値段が高くなります。
また、性別でも値段が違っていて、メスのほうが1割ほど値段が高いです。
これはメスは子供を生むことが出来るので、ブリーダーが手元に残す確率がオスより高いため、メスの流通量の方が少ないからです。
フレンチブルドッグだけではなくメスが高いのはどの犬種でも一緒です。
他にも、色々と高い理由があるので、詳しく知りたい方は下記記事を御覧ください。
関連記事>>>フレンチブルドッグの値段が高い理由を元ペットショップ店員が教えます
しつけの仕方:
フレンチブルドッグはの好奇心旺盛な性格なので、何にでも興味を示します。
悪い言い方をすれば落ち着きがない子が多いので、1日のしつけの練習は短時間で終わらせてあげる必要があります。
食欲旺盛なので何かを教える時にはドッグフードで集中をさせる方法が効果的です。
他の犬種だとドッグフードに興味を示さない子もいるので、その点はしつけがしやすいです。
しつけはどんな犬種でも根気よく毎日継続して教えることが大切です。
しつけを教えても覚えが悪いと感じた場合は、その子が悪いのではなくしつけの方法が間違っています。
しつけに関してはその子の性格に合わせる必要があるので、本を読んで見ることをオススメします。
以下の2冊の本を読めば、しつけに関してはしっかりと教えることができます。
フレンチブルドッグを飼い方:
フレンチブルドッグは他の犬種にはない注意する点があります。
特に注意をしたほうが良い点を挙げていきます。
暑さに弱い:
鼻の短い短吻種は鼻が短く、鼻から肺までの距離が短いため、熱い空気を冷ますまでに肺に熱い空気が届いてしまい、体温がどんどん上がってしまいます、
フレンチブルドッグの暑さ対策は他の犬種よりもしっかりと対策をしないといけません。
犬の場合は地面が近く照り返しも強いため、夏場の日中の散歩は絶対に避けましょう。
他にも色々な夏場の暑さ対策がありますので、詳細は下記にまとめています。
関連記事>>>犬猫の暑さ対策はこれで完璧!サマーカットをしなくても夏を乗り切る方法!
寒さに弱い:
短毛のため寒さも苦手なので、フレンチブルドッグは洋服を着せてあげましょう。
体格は大きくても意外とデリケートなのがフレンチブルドッグです。
冬場の対策:
・寒さがピークの時はエアコンを付ける
・洋服を着せてあげる
・あったかマットやベッドを用意する
・日中散歩してあげる
誤飲には注意:
食欲が他の犬種よりも強いため、大きなガムなども飲み込んでしまうことがあります。
大きなものを与えてる時は、飼い主さんが目を離さず見てあげましょう。
必要があれば手で持ってあげて誤飲を防いだり、大きなものを与えないのも手です。
噛む力が強いので注意:
噛む力が他の犬種よりも強いため、リモコンやスマホなどをおもちゃにされないようにしましょう。
噛まれてしまったら使用不能になるくらいボロボロにされることもあります。
何でもおもちゃにされないように、小さい頃からのしつけが大切です。
また、しつけに失敗して、本気噛みをするようになると、噛む力がつよいので大ケガをすることになるので、小さい頃からのしつけは絶対に行ってください。
特にオスの場合、メスより気が強い場合もあるので、初心者はメスの方が飼いやすいのでおすすめです。
子供だけで散歩にいかせない:
フレンチブルドッグは体重も重く、興奮しやすい犬種でもあるので、子供が興奮したフレンチブルドッグを制御することは難しく非常に危険です。
必ず散歩中は大人がついていくようにしましょう。
小さいときから引張グセを直すようなしつけも必要です。
首輪は抜けやすい:
フレンチブルドッグは首が太いため、普通の首輪をしていると散歩中に抜けてしまうことがあります。
フレンチブルドッグはハーフチョークを使用するようにしましょう。
ハーフチョークはしつけの面でも非常に有効です。
引張グセの直したい場合は、ハーフチョークを使用すると簡単に引張グセを直すことができます。
また、胴輪を使用している飼い主さんも多いですが、胴輪は犬が好き勝手に動けてしまうので、しつけ面ではあまり良くないです。
太らせすぎない:
フレンチブルドッグはドッグフードは与えた分だけ食べてしまうので、肥満になりやすくなってしまいます。
体重コントロールは飼い主さんにしかできないことなので、適正体重をコントロールしてあげましょう。
下記リンクは適正体重を知るためのチェック方法です。
犬をはじめて飼う方は1度は目を通すことをオススメします。
BCS(ボディ・コンディション・スコア)チェック方法|メディコートボディコンディション|ドッグフード|ペットライン
女性や高齢者だけでは飼うのは難しい:
フレンチブルドッグは子犬の頃は小さくても、成犬になると体重も重い子で15kgほどになる場合があります。
このくらいの重さになってしまうと、散歩中に興奮をした時に制御できるのは男性でも力が必要なので、女性や高齢者だけで飼うことは現実的に難しいです。
散歩以外にも老犬になった時に介護も力が必要になってくるので、女性一人や高齢者だけで飼うことはオススメしません。
フレンチブルドッグの平均寿命:
フレンチブルドッグの平均寿命は、他の小型犬に比べて少し短く平均11年前後です。
トイプードルの平均寿命は15年前後なのでそれより4年ほど短くなります。
人間が無理に改良をした犬種なので、他の犬種と比べると平均寿命が短くなってしまいます。
ただ、その子により15年程度生きるフレンチブルドッグもいますし、最近はドッグフードや医療の進歩により、犬の全体的な寿命は伸びています。
寿命は伸びていますが、介護が必要になる可能性が高く、フレンチブルドッグは体重も重いので、介護をするのも大変です。
介護のことまで考えて飼うことが飼い主としての責任です。
さいごに:
フレンチブルドッグの人気の秘密は、見た目以外にも愛嬌のある性格や飼いやすさなどが挙げられます。
飼えば必ずフレンチブルドッグの魅力にどっぷりハマることでしょう。
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