ペットショップで犬猫が安い理由を元店員が暴露します

Cat

ペットショップで同じ種類の犬猫でも値段が高かったり、安く売られている場合があるのを不思議に思ったことありませんか?

安いと不安な気持ちになってしまう人もいると思いますが、実際の理由を知れば安い犬猫の見方がが少し違うものになると思います。

元ペットショップ店員の私が教える、ペットショップで売られている犬猫の安い理由を暴露します。

 

 

月齢が経ちすぎたから安い:

ペットショップに入ってくる犬猫の中でも、すぐに決まる子もいれば、当然なかなか決まらない子もいるので、なかなか決まらない子は値段が少しずつ安くなっていきます。

ペットショップでの売れ筋は入ってきたばかりの2ヶ月〜3ヶ月くらいの月齢が若いときが一番人気があり高く売れます

 

しかし、月齢が2ヶ月〜3ヶ月くらいの場合、ご飯の回数も1日3回ほど必要なのと、体調が急変してしまうリスクが高く一人でのお留守番は数時間くらいしかできません。

その点、月齢が半年くらい立っている犬猫の場合は、一人でのお留守番時間も長く取れるので、共働きでなかなか時間が取れない人にオススメできる月齢でもあります。

 

ペットショップとしても長くお店にいることは、管理費などの費用が掛かってしまうため、なるべく早く飼い主を決めるために値下げをします。

2〜3万ほどの値段になると必ず飼い主さんが決まっていました。

 

猫は冬より夏のほうが安い:

猫の冬の寒い時期には繁殖をしない傾向があり、頭数が少ないので値段が高くなり、夏は通常通り繁殖をするので冬より夏ほうが値段が安いです。

本能的に子猫を育てる環境ではないと知っているからだとも言われています。

猫を飼う場合は、冬以外の温かい時期のほうが頭数も多く値段も安いのでオススメです。

 

欠点があるから安い:

犬猫の値段が月齢も同じくらいでも値段が違う場合があります。

その場合は、欠点がある可能性があります。

 

欠点とは正常ではない状態のことですが、よほどひどくない限りは健康にすぐに問題になることはありませんが、何らかの健康上のリスクは0ではないのでその分下げている可能性があります。

 

ただ、欠点に対して悪いイメージが強いと思いますが、それはその子の個性でもあるといえます。

欠点があるから避けるのではなく、正しい知識を持って理解をすることが大事です。

 

欠点については犬が当てはまるケースがほとんどで、猫には欠点はほとんどありません。

猫は改良されているとは言え、元の姿に非常に近い姿で改良をされているため、欠点などの弊害が少ないと考えられます。

しかし、犬は人間の都合がいいように改良をされた影響で、元の姿と大きくかけ離れているため、このような欠点という弊害が生まれている可能性があります。

 

Dog

値段が安くなる可能性がある欠点の例:

鼠径ヘルニア:

股に丸い膨らみがある場合は鼠径ヘルニアです。

 人間の赤ちゃんにもよく見られる症状なので、知っている人も多いと思います。

 

鼠径ヘルニアは成長とともに筋肉が発達して正常に戻る子も多く、よほど大きくない限りは心配する必要はありません。

大きくなって塞がらない場合は、手術が必要になってきますが去勢・避妊手術と一緒にできる手術なのでそこまで心配をする必要はありません。

 

ただ、犬猫の手術は全身麻酔なのでリスクは0ではありません。年を経つにつれリスクが増えていきます。

また、年齢とともに全身麻酔によるリスクは増えていくので注意が必要です。

 

絶対に放置をしないで経過を見守ってあげることが大切です。

放置をして穴に内蔵がハマってしまってうっ血するリスクが怖いので、鼠径ヘルニアを怖がるのではなく、知識を正しく持ち経過を見守ってあげることは大切です。

 

臍ヘルニア(デベソ):

臍ヘルニアとは一般的にデベソのことで、こちらも人間の赤ちゃんにもよく見られる症状です。

シーズーなどの鼻の短い短吻種はデベソが半数以上の割合です。

 

押してしまうと穴が広がってしまう可能性があるので、絶対にデベソを強く押さないでください。

臍ヘルニアも経過を見守ってあげて、広がったり、軽く押して固くなっている場合はすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

穴が広がっていたり、悪化をしている場合は手術が必要ですが、こちらも鼠径ヘルニアと一緒で、手術という言葉で怖がらないで理解をすればそこまで恐れる必要はありません。

 

アイラインや鼻の色素が薄い:

色素とは犬の場合は、鼻、足裏、アイラインが黒色であることが正常とされています。

この色素が黒ではなく、ピンク色や茶色っぽいレバー色をしている場合は欠点とされています。

なぜ色素が薄いのが欠点なのかというと鼻やアイラインが黒いと紫外線から身を守るため役割があり、薄いと紫外線のダメージを直接受けてしまうという理由があります。

 

ただ、これも目に見えてどこかが悪い訳ではなく、見た目の問題が値段を安くする要因になっていると考えられています。

特に見た目に影響をするアイラインがほとんどない場合は、情けないような表情になってしまうので、飼い主が決まりにくくなってしまいます。

 

泉門(ペコ):

ペコも人間の赤ちゃんと一緒で子犬は頭蓋骨の頂上の穴が空いていて、成長とともに自然と塞がってきます。

ただ、この穴が大きいと成長しても塞がらない場合があり、ペコが大きい場合は価格が安くなっているケースがあります。

 

もし大きくなって塞がらない場合は、直接脳にダメージがいってしまうので危険なので、頭を叩いたり衝撃を与えないようにしてあげましょう。

 

肉球がハート:

ミニチュアシュナウザーに多い症状ですが、肉球が通常離れている箇所がつながってしまっていて、見た目がハートの形をしています

とくに健康上の問題はありませんが、値段が安くなっている場合があります。

 

後ろ足に狼爪(ろうそう):

おおかみの爪と書いて”ろうそう”と読みます。

爪の中で地面についていない爪を狼爪といいます。

狼爪は前足に両方ついていることは正常ですが、たまに後ろ足に狼爪がある犬がいます。

 

狼爪は地面につかないので爪が伸び続けてしまい、放置をしている体に突き刺さってしまうことがあるので、少なくとも2〜3ヶ月くらいに1回は爪切りをしてあげましょう。

 

また、トイプードルは前足の狼爪を子犬の時に切除するケースもあり、ペットショップに並んでるときからすでに狼爪がない場合があります。

狼爪を切除する理由としては、ケガを防止する理由や、美的観点からの理由があります。

 

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性別がオスの方が安い:

同じ犬種で欠点もない場合、オスとメスなら必ずメスのほうが高く売られています。

これは、メスは子供が産めるのでブリーダーが手元に残す確率がオスよりも高く、流通量が若干少ないのでメスは高めの設定になっています。

 

ただ、オスが安いからと言ってダメなわけではなく、オスならオスの可愛さがあり、メスにはメスの可愛さがあります。

性別についてもっと知りたい方は下記記事に詳しく書いたあるので、よかったら読んでみてください。

 関連記事>>>オスとメス同じ犬でもぜんぜん違う!性別で分かる性格差やライフスタイルの違い

 

毛色によって値段が違う犬猫の種類がある:

一番分かりやすいのはトイプードルの毛色の値段の違いです。

なぜトイプードルのレッドが高いかというと、一番人気がある毛色だからです。

人気がある毛色、希少性のある毛色の場合は高くなっていることがほとんどです。

 

トイプードルの毛色の値段の高さの順番はレッドが一番高く、その次にアプリコットが高くなります。

白や黒などのその他の色はだいたい同じくらいの金額で、レッドとアプリコットの毛色だけが特に高い傾向にあります。

 

病気だから安い:

子犬は免疫力が弱く何らかの病気に掛かっているケースがあります。

具体的な病気は耳ダニや真菌(カビ)などが安くなる理由の病気です。

 

真菌などはペットショップで完治をさせてから、飼い主さんの元へお渡しするケースと、最初から飼い主さんの元へいってから動物病院へ通院をして治療をするケースがあります。

やはり治療費などかかる場合は、値段を下げて販売しているケースがあります。

 

ただ、この手の病気は治療をすれば完治するものがほとんどで、ペットショップによっては医療費保険を無料でつけているところもあるので、ペットショップで購入を考えている場合は、そういう保障の部分も注目をしてみましょう。

 

先天性の異常があると安い:

耳が聞こえない目が見えていないなどの先天性の異常がある場合も値段が相場より大きく下がっています。

先天性の異常の場合は一生治らないこともあるので、飼う側も覚悟が必要になってきます。

 

可哀想だからというだけで飼い始めてしまうと、想像以上に大変な場合もあるので、家族としっかり相談をして決めましょう。

安い理由の中では、先天性の異常が一番の重要事項です。

 

ただ、先天性の異常はペットショップに流通する段階で、検査をしてチェックをしているので、ペットショップに先天性の異常があるケースは多くはありません。

 

ここからは値段が高い理由を書いていきます:

今までは値段が安い理由を書いていきましたが、逆に値段が高い理由の知れば、ペットショップの値段のつけ方が見えてくると思います。

高いのにはこんな理由があったのです。


人気犬猫種は高い:

シンプルに犬の場合はトイプードル、猫の場合はアメリカンショートヘアーは人気も高く値段も高い傾向にあります。

最近ではスコティッシュフォールドも人気が出てきて高い値段がついています。

ただ、スコティッシュフォールドが人気になってしまうと、色々な問題が起こる可能性が増えてくると思います。

詳しく知りたい方はスコティッシュフォールド特有の病気について書いた下記記事を読んでみてください。

関連記事>>> スコティッシュフォールド特有の病気”骨瘤”は飼おうと思ってる人は知っておくべき病気。

 

見た目が可愛い子は高い:

シンプルな理由ですが、見た目が可愛いだけで倍近くする場合もあります。

例えば、小ぶりなトイプードル、いわゆるティーカッププードルのレッドで見た目は可愛い場合は100万近くする場合もあります。

 

可愛いの基準は人それぞれですが、色々な人から見て可愛い犬猫は、やはり値段が高いケースが多いです。

 

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珍しい色だと高い:

珍しい毛色は流通頭数が少ないので値段が高くなります。

トイプードルのレッド自体は珍しい色ではなく、流通量も多いですがやはりトイプードルを飼いたい人は圧倒的にレッドの毛色が多いので値段が高いだけなのです。

 

珍しい毛色で高い種類だと、ダックスフンドのダップルカラーは他の毛色より流通量が少ないので高かったり、猫の場合はアメリカンショートヘアーのカメオタビーと呼ばれる毛色の猫種も珍しいので値段が高くなります。

 

フレンチブルドッグやブルドッグは高い:

フレンチブルドッグやブルドッグは繁殖のコストが他の犬よりも高いため値段が高い傾向があります。

詳しく書いた記事が下記にありますので、詳しく理由を知りたい方はよかったら読んでみてください。

関連記事>>>フレンチブルドッグの値段が高い理由を元ペットショップ店員が教えます 

 

チャンピオン犬は高い:

ドッグショーやキャットショーでチャンピオンになった犬猫の子供は少しだけ高く値段が付けられています。

ただ、日本各地で競技会は開かれていて、チャンピオンになることはそれほど難しいことではないので、ペットとして飼う上で違うのは気持ちの部分だけでしょう。

 

ただ、世界一や日本一などに本当にすごいチャンピオンもいますが、そのクラスはペットショップで売られたるすることはほとんどありません。

さすがにこのクラスになってくると威厳すら感じます。

日本チャンピオンを飼おうと思ったら数百万〜数千万単位になることもあり、一般人では手が出せない金額です。

 

ただ、ショーを勝つために作られているショータイプの犬猫と、ペットとして飼われるために作られているペットタイプの犬猫の場合、意外とペットタイプの方が可愛いことがあります。

ショータイプの犬猫は、理想とされている姿に近づけるために改良されて、ペットタイプは可愛さを求めて改良されている違いがあるからです。

 

チャンピオンにこだわる必要はあまりありません。

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まとめ:

ペットショップで他の子より安い場合はなぜ安いのか直接聞いてみるのも一つの手です。

犬猫が安いのには安いなりの理由があり、高いのには高いなりの理由があります。

ただ、一つ言えるのは犬猫に限って言えば安かろう悪かろうではありません。

 

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