最近ブームの猫ですが、意外と知らない人に感染する病気があるのはご存知でしょうか。
猫を飼われている方なら知っておいたが方いい、猫が持っている病気についてのお話です。
- 猫に引っかかれたら狂犬病になる?
- 猫に引っかかれたり発症する病気:
- 猫ひっかき症(パスツレラ症)の症状:
- 猫ひっかき症(パスツレラ症)の治療・予防方法:
- もし猫に引っかかれたり、噛まれたときの対処法:
- トキソプラズマ症:
- 疥癬症(かいせんしょう):
- 猫から人に感染する病気への対策:
- のら猫には注意をしましょう:
- 最後に:
猫に引っかかれたら狂犬病になる?
狂犬病は哺乳類なら感染する可能性がある病気で、感染すると100%死んでしまう非常に強力な病気です。
狂犬病が発生している国の場合、感染している猫の可能性は0ではないので、早急にワクチン接種をすることが必要になります。
日本では狂犬病は1956年から発症例はないため、日本にいる猫に引っかかれても狂犬病になる可能性はほぼ無いです。
しかし、狂犬病ではなないですが、猫にひっかかれると猫ひっかき症という感染症に掛かる可能性があります。
猫に引っかかれたり発症する病気:
猫にひっかかれたり、噛まれたりすると感染する、猫ひっかき症(バルトネラ症)と呼ばれる感染症ですが、これはノミが原因の感染症です。
猫ひっかき症のバルトネラ菌を持っているノミの排泄物が猫の体に付いてしまい、その排泄物を猫がセルフグルーミングなどで全身を舐める際に、爪や歯に付着をして、その爪で人間を引っかくと、猫ひっかき症が発症してしまいます。
この猫ひっかき症に感染している猫自体には、特に症状などは表れないので、一見すると猫ひっかき症に感染しているかどうかが分かりにくいのも特徴です。
他にも、猫の口の中にパスツレラ菌をほぼ100%いるので、猫に噛まれてしまうとパスツレラ菌に掛かってしまう可能性が高くなります。
猫ひっかき症(パスツレラ症)の症状:
引っかかれたり、噛まれたした直後は蚊に刺されたように、ポッツっと赤く腫れ、ジンジンとした痛みがあり、ひどくなると化膿してしまいます。
そこから7日〜14日程で引っかかれたりした周辺のリンパ節が腫れ、中にはテニスボール程の大きさになることもあり、痛みも数週間から長くて数ヶ月ほど治るまでかかる場合もあります。
他の症状としては下記のようなものが表れます。
- 熱
- 寒気
- 食欲不振
- 頭痛
- 倦怠感
猫ひっかき症(パスツレラ症)の治療・予防方法:
何もしなくても自然治癒するものが大半ですが、免疫力が弱っている人や、幼児や高齢者の方などは重症化して死亡してしまうこともあるので、甘く見てはいけない病気です。する場合もあるので注意が必要です。
予防方法としては、ノミを付けないように完全室内飼いにして、爪切りをこまめに行う事が大事になってきます。
また、こんな人はいないかと思いますが、猫が口に含んだものを食べたりすると感染する可能性が非常に高く、猫ひっかき症だけではなく、他の病気にもなってしまう可能性が高いのでやめましょう。
もし猫に引っかかれたり、噛まれたときの対処法:
猫に引っかかれたり、噛まれたりしても、慌てないで対処することが大切です。
大半の方は自然治癒するので、適切に対処をして様子をみましょう。
ただし、気をつけなければいけないのは、傷は治ったように見えても、身体の中で菌が繁殖してしまい、症状があらわれるかもしれないので、最初に適切な対処をすることは大切です。
流水で傷口を洗い流す
菌を出したり、奥までいかせないよう、傷口から絞り出すようにして洗い流します。
引っかかれたり、噛まれたりしたらすぐに流水で流すようにしましょう。
傷口を消毒する
家にオキシドールのような殺菌消毒薬があれば、傷口に塗っておいた方が良いです。
流水でしっかりと傷口を流して、少し様子を見て悪化するようなら病院に行きましょう。
様子を見て悪化するなら病院に行く
もし適切に処置をして、時間が経っても何もなければ問題ありませんが、その場は大丈夫だと思っても、数日経つとリンパ節の腫れや風邪のような症状が出てくるケースもあります。
そのような症状が出てきたら、なるべく早く病院に行くようにしましょう。
病院は、「皮膚科」や「内科」など、症状に合わせてどちらか受診するようにします。
トキソプラズマ症:
世界人口の3分の1が感染していると言われている、トキソプラズマ症ですが、猫を外飼いしていると、ネズミに噛み付いて猫に感染することがあります。
トキソプラズマ症に感染した猫のトイレや花壇などの猫の排泄物が手につき、そこから口に入り人に感染してしまうことがあります。
トキソプラズマ症は妊婦の場合は特に注意が必要:
成人で健康体であれば、感染しても無症状であることが多いですが、トキソプラズマ症は妊婦が感染してしまうと、赤ちゃんの流産や死産になったり、病気を持って生まれてくる可能性があります。
そのため、猫を飼われている方は、妊婦がいる時は特に注意をして対応していかなければいけません。
疥癬症(かいせんしょう):
飼い猫が疥癬を保有している猫と接触すると感染してしまし、飼い猫から人に感染をしてしまう病気です。
また、人から人にも感染してしまうので、一度疥癬症にかかってしまったら、徹底的に治すこと必要になります。
疥癬症とはヒゼンダニと呼ばれるダニが人の皮膚に寄生をして起こる病気で、赤くブツブツなり激しいかゆみが挙げられます。
治療方法は薬剤を溶かしてダニを駆除する薬浴や投薬などがあります。
猫から人に感染する病気への対策:
- 排泄物は手で触らないでスコップを使う
- 猫を触ったら手洗いをする
- 猫を外に出さない
- 外に出た場合ノミ・ダニの対策のフロントラインをさす
- キスや猫の食べたものを食べない
のら猫には注意をしましょう:
暖かい地方は特にノミが多い環境なので、その分菌を保有している確率も上がってしまいます。
のら猫はノミがいる確率も非常に高く、引っかかれたりすることもあり非常に危険なので、様子を見ながら撫でたりすることが望ましいです。感染症のリスクをなくすなら、触れ合わないのが一番ということになります。
最後に:
猫を飼っている方、のら猫と触れ合うのが好きな方は絶対に知っておいたほうがいい感染症の一つです。
そんなに怖がるひつようもありませんが、安易に考えるのもよくないので、猫ひっかき症について学ぶことは大切なことだと思います。
以上、猫に引っかかれたら病気になるかも?人にも感染する病気を知っておこうでした。
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