闘犬はふだん私たちの生活とはあまり関係ない世界だと思いますが、人間が戦うためだけに作り出した、悲しい生き方しかできないのが闘犬と呼ばれる犬種です。
この時代の日本ですら、未だに闘犬という文化が残っています。
世界最強の闘犬のことを知り、人間と犬との関わりについて再認識してみてはいかがでしょうか。
日本で有名な闘犬の犬種:
世界最強を知る前に、日本の最強の犬種を知っておきましょう。
ご存知の方も多いかもしれませんが、日本でも闘犬として競技に参加している犬種があります。
●土佐犬:
高知県ではとさいぬパークと呼ばれる土佐犬や闘犬の文化に触れることが出来るほど、土佐犬は高知県に根付いた犬種とも言えます。
土佐犬は大きいもので60kg近くあり、闘犬として作られた犬種なので非常に攻撃性が高く、日本でも土佐犬の死傷事件も何件も発生しており、管理を慎重に行わなければいけない犬種です。
ドイツ、イギリス、フランスでは土佐犬を危険犬種として指定されており、飼育が出来ても口輪つけたりするなど、厳格な管理下のもと飼育されます。
飼い主には従順な性格もありますが、何かのキッカケで本能むき出しになる場合もあります。
●秋田犬:
忠犬ハチ公として有名な犬は柴犬ではなく秋田犬で、今でも秋田の人達から愛されている犬種です。
最初は優秀な猟犬を作り出そうとして改良された犬種で、1800年代に大きさやパワー等が闘犬に向いているとなり、徐々に闘犬として使われるようになっていきました。
そこからは、闘犬として改良されるようになり、色々な犬種と交配され、性格も闘犬として戦う犬になっていったのが秋田犬です。
世界で有名な闘犬の犬種:
●チベタン・マスティフ(中国)
ライオンのような風貌ですが、犬です。
中国では富の象徴とされる犬種で、最高で2億の値がついたチベタン・マスティフもいたそうです。
体重は70〜100kg程あり、超大型犬で昔は番犬として重宝されていた犬種で、トラにも勝てる能力があります。
一時期は絶滅しそうでしたが、今は管理をしっかりとして頭数を増やしているそうです。
●ブルドッグ(フランス)
今となっては愛玩犬よう要素が強いブルドッグですが、名前の由来でもある、雄牛と犬を戦わせるために改良された犬種です。
厚い皮膚は牛の角が刺さっても致命傷にならないようになっており、噛む力もかなり強いです。
また、体高が低いのも牛のお腹の下に入り込めるようにあえて低くしたり、鼻が短い理由も牛に噛まれにくくし、噛み付いた時にも呼吸を容易にするためで、闘牛の為にに悲しい進化を遂げた犬です。
その後、ブリーダー達の努力により、優しく穏やかな性格になって皆から愛される犬種となっていきました。
世界最強の犬、アメリカンピットブル:
アメリカンピットブルはブルドッグの血を引く犬種で、気の強さをテリア、筋肉質な骨格はブルドッグから繁殖で受け継いで作られた闘犬です。
気持ちの強さと誰にも負けない筋肉を持っており、人間が噛まれたら致命傷になる程のパワーを持っています。
しかし、小さい頃からしっかりとしつけていけば子供でも触れるほどの優しい心を持っている犬種でもあります。
闘犬の性格にしているのは人間であって、生まれながらにして全てが闘犬というわけではありません。
最後に:
闘犬は未だに日本にもある競技でありますが、人間の趣味で犬同士を傷つけることは、動物愛護の観点からも私は反対をします。
闘犬として作られた犬種も、小さい頃からしっかりと愛情を注いでしつけをすればどんな犬だって最高のパートナーになります。
犬が望んで闘犬なるのではなく、私たち人間が犬を闘犬にしているのです。
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